○ユーカリ(Eucalyptus)
ユーカリには500種を越える品種があり、オーストラリアにもともと生えていた木は大半がユーカリの仲間といわれます。その中で最も一般的な品種が、タスマニアン・ブルー・ガムとも呼ばれるユーカリプタス・グロブルスです。
コアラの大好物として知られるユーカリは、人間にとっても有効な成分を含んでいます。オーストラリアの先住民族であるアボリジニは、葉を消毒や解毒に使い、葉や小枝から採取したエッセンシャル・オイルをさまざまな用途に使っています。
ユーカリの有効成分は、殺菌効果や抗ウイルス作用が強く、のどの炎症や痛みを抑えることから、のど飴などの原材料として盛んに使われています。熱湯にエッセンシャル・オイルをたらして蒸気を吸い込むだけで、のどの痛みがひいて鼻がすっきりし、呼吸が楽になります。
ユーカリのお茶にも同じような効能があり、風邪やインフルエンザによる、のどの痛みや鼻づまりを緩和します。目の充血、鼻水などの花粉症の不快な症状を抑えるのにも効果的です。血液の循環をよくする働きもあるので、冷えや肩こりに悩んでいる人にもおすすめ。低血圧を改善する効果もあります。
ユーカリの生葉には樟脳(しょうのう)に似た薬っぽい独特の香りがあります。お茶にしたときにもこの香りが少し残っていますが、飲んでみるとほとんど気になりません。慣れてくると、さわやかな風味が感じられるはずです。好みによっては、ほかのハーブとブレンドしたり、少量のハチミツを加えたりしてもよいでしょう。
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