○ローズマリー(Rosemary)
松葉のような針状のローズマリーの葉は樹脂が多く、指でこすると樟脳のようなクセのある匂いが鼻をつきます。ローズマリーのお茶も強烈な香りがしますが、味にはクセがなく、すっきりとしたあと味が印象的です。
ローズマリーは多くのエピソードが残るハーブで、「マリアのバラ」の意味を持つ名称も、聖母マリアの話にちなんでいます。イエスを抱いて逃避行中のマリアが、いい香りのする白い花が咲く木にマントをかけてひと休みしました。すると、白い花が青いマントと同じ色に変わったそうです。以来、その木をローズマリーと呼ぶようになったといわれます。ただ、近年見られるローズマリーの花は青だけではありません。薄紫、ピンクなど、多彩な色があります。
花言葉は「記憶」もしくは「思い出」です。この花の独特の芳香が、脳を活性化させるためといわれます。
ローズマリーのお茶も、強い芳香が刺激になり、血液循環を促進する効果もあるので、香りをかいでいると頭がスッキリしてきます。モーニングティーにぴったりで、特に血圧が低くて朝がつらい人におすすめです。体に活力がみなぎってきて、神経性の頭痛をやわらげる効果や、脂肪分の消化を促進する効果もあるといわれます。
ローズマリーのエッセンシャル・オイルも薬効が高く、こめかみにすり込むと、ひどい偏頭痛も緩和されます。オリーブオイルと混ぜたものは、フケ防止用の整髪料として古くから使われてきました。育毛に効果があるという説もあります。
料理用としてはイタリア料理で特によく使われ、少しくさみのある肉と組み合わせされることも多いようです。殺菌作用、酸化防止作用が高いので、食品の保存を助けます。
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