○パッションフラワー(Passionflower)
パッションフラワーは、花の形が時計の文字盤に見えるところから、トケイソウとも呼ばれます。花の各部が、はりつけの刑にされたキリストの姿を象徴しているとも考えられ、パッション(受難)フラワーの名前がつきました。
このハーブは「天然の鎮静剤」といわれるほど強い鎮静作用があり、不眠症に効きます。たいていの不眠症にききますが、特に有効なのは、神経性の不眠症の場合です。心配事があり、眠いのにいつまでも寝つけないというような時に、パッションフラワーのお茶はピッタリです。
極度の緊張によって頭痛や筋肉のこわばりがあるような重症のときにも、効果があります。多少苦みがあるもののクセのないまろやかな風味で、ゆつくり味わうだけでも、心を落ち着かせてくれます。なかなか寝つけないときや、眠りが浅いときにもおすすめのハーブティーです。
鎮静剤を常用すると、習慣になって薬がないと眠れなくなってしまうことや、うつ状態を誘発することがありますが、パッションフラワーのお茶なら、そういう心配もなく、やすらかな眠りに誘ってくれます。
不眠症でなくても、不安感や緊張を強く感じるようなときに飲むと、リラックスした気分になれます。動悸を抑え、血圧を下げる効果もあります。体質によっては、眠けを催すことがあるので、車の運転などの予定があるとき、妊娠中は控えるほうがよいでしょう。
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