○マリーゴールド(Marigold)
マリーゴールドは中東やヨーロッパに多い花ですが、日本のキンセンカと同じ仲間です。どんな土壌でも育つ花なので野山でも見かけることが多く、花が咲いている期間が長いところから、「何ヶ月も通して」といった意味になるラテン語の「カレンデュラ」が属名になっていて、この名前で呼ばれることも多いようです。
マリーゴールドは、シェークスピアの作品に登場するなど、西洋では古くから親しまれてきました。若葉が食用になり、花は薬用のほか、料理にも使われました。サフランの代用品として米料理などの色づけに使ったり、生のままでサラダやピラフに添えたり、あざやかなオレンジ色が料理のアクセントになったのでしょう。
マリーゴールドのお茶は花を使います。輝くような美しい黄金色で、少し苦みがありますが、肝臓の働きも助けてくれます。帯状疱疹などの発疹性の皮膚病の症状を緩和する効果もあります。
マリーゴールドが古くから重用されてきたのは、傷に塗る外用薬としてです。やけどや傷口にマリーゴールドのエッセンシャル・オイルを塗ると、痛みをやわらげ、傷の回復も早めることで知られています。マリーゴールドのお茶も、外用薬として使うと肌の炎症を抑えるので、やけど傷だけでなく、日焼けしたときなどのスキンケアに効果的です。
薬用のポット・マリーゴールドは、園芸用のフレンチ・マリーゴールドより花が大きく、ハーブティーにして飲むのも薬用のポット・マリーゴールドのほうです。
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