○ラベンダー(Lavender)
ラベンダー「香りの庭の女王」とも呼ばれ、すばらしい香りが広く知られています。数多いハーブの中でも、人気が高いもののひとつです。
ハーブティーにしたときにも、独特の香りが強くただよいます。お茶にすると華やかな紫色がなくなるので、カップに花をいくつか浮かべるのもいいでしょう。香りの強さが気になるようなら、薄めに入れるが、ブレンドティーにします。
ラベンダーの名前は、「洗う」という意味のラテン語に由来します。古代ローマでは、公共の浴場で入浴剤として使っていました。洗濯にも用いて、衣類に芳香をつけていたともいわれます。さわやかな香りが、広く愛されていたことがうかがえます。清潔、純潔、長寿、平和などの象徴とされてきました。ただし、妊娠中に大量摂取はしないこと。
香りには強い鎮静効果があるので、イライラするときや不安感があるときに飲むと気持ちがしずまり、リラックスできて、不眠症にも有効です。頭痛や生理痛をやわらげ、ストレス性の高血圧にも効きます。口臭や腹痛を抑え、おなかにガスがたまっているときにも効果的です。
用途が広いのも、ラベンダーの特徴です。花を乾燥させてポプリやサシェに入れると、香りが長く続きます。石鹸やロウソクなどの材料としても定番で、最近は鎮静効果を利用したアイピローも登場しています。目の疲れを癒すとともに、高いリラックス効果もあります。
品種が多いラベンダーの中で、高品質のエッセンシャル・オイルがとれるのは、フレンチ・ラベンダーとイングリッシュ・ラベンダー。ハーブティーにするのは、主にイングリッシュ・ラベンダーです。
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