○バジル(Basil)
パスタ、ピザなどに用いられることが多く、日本でもおなじみのハーブです。トマトとの相性が抜群で、イタリア料理には欠かせません。
バジルという名前は、ギリシャ語の「王様」という言葉に由来しています。それだけ人気があり、重要なものと考えられたのでしょう。この語源のせいもあり、バジルは「ハーブの王様」ともいわれます。料理を引き立てる鮮烈な風味には、そういわれるだけの価値がありそうです。
バジルのお茶は、さわやかさの中に甘みが感じられる香りがあり、やや刺激のあるピリッとした味です。消化器系の不調を改善する働きが強いので、胃腸が弱い人におすすめです。消化を促進し、腹痛や吐き気を抑えてくれます。腸内のガスを減らし、便通を促す効果もあり、おなかが張っているときにも向きます。
スパイシーな味わいが刺激になって気分を変えてくれるので、イライラするときや、疲れ気味のときに飲んでもよいでしょう。
バジルは、トマト料理だけではなく、肉、魚、野菜など、どんな材料とも合います。特にニンニクやナスとは相性がよいようです。葉には防虫効果もあるので、虫よけや害虫駆除剤にもなります。エッセンシャル・オイルは、神経の疲れをとる効果が高く、マッサージ・オイルなどに用いられます。
ヨーロッパでは広く活用されていますが、原産地はインドという説が有力です。スイートバジルとも呼ばれ、イタリア名のバジリコも知られています。和名のメボウキは、江戸時代に薬草として用いられ、水に浸けた種のまわりにできるゼリー状の粘膜で目を洗ったことから名づけられました。
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