リコリスは、紀元前500年ごろから薬として用いられていた薬効の高いハーブです。和名はカンゾウで、、漢字で甘草と書いたほうがわかりやすいかもしれません。甘草は、ほかの生薬のバランスを整えるために、多くの漢方薬に配合されます。
甘草という中国名が示すように、非常に甘みが強いのが特徴です。根に多量に含まれるグリチルリチンは、砂糖の約50倍の甘さがあり、甘味料の材料として用いられます。リコリスのお茶もかなり甘みが強いので、ブレンドティーにするのが一般的な飲み方です。
ほとんどのハーブと組み合わせられ、苦味やクセが強いハーブとブレンドすると、ずっと飲みやすくなります。甘みは強くても低カロリーなので、ハチミツ代わりに使うとダイエット効果があります。
リコリスの根に含まれるグリチルリチンには、副腎皮質ホルモンをはじめとする各種ホルモンの分泌を促進する働きがあるので、抗炎症、抗ウイルス、抗アレルギーなどの作用があります。気管支炎の症状をやわらげるので、のどに痛みがあり、痰やせきなどの不快な症状があるときにおすすめです。
胃潰瘍、膀胱炎などの疾患にも効きます。体の免疫力を高めるので、さまざまな病気を予防する効果も期待できます。ただし、高血圧の人は服用を避けてください。
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