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2015年8月17日月曜日

ギムネマ

○ギムネマ(Gymnema)

 東南アジアなどの熱帯・亜熱帯に広く自生しているギムネマは、ダイエットにすぐれた効果があり、近年注目を浴びています。主成分であるギムネマ酸が、腸内で糖分の吸収を抑える働きをします。血糖値を下げる作用もあり、肥満や糖尿病の防止に高い効果があるといわれます。

 ギムネマのお茶は、さわやかな香りで緑茶に少し似たクセのない味です。このハーブティーを飲むと、舌に甘味を感じる味覚細胞の働きを一時的に鈍くするため、甘いものを食べてもおいしく感じなくなるといわれます。

 腸にも舌にも働きかけることから強いダイエット効果があるとされ、お茶だけでなく、ギムネマを使ったタブレットや飴なども市販されています。ただし、効能を過信してはいけません。

ギムネマティー

2015年8月15日土曜日

マレイン

○マレイン(Mullein)

 ヨーロッパやアジアに自生する二年生の多年草で、綿毛に包まれた丈夫な茎が成長すると2mにもなります。かつては呼吸器系の病気に用いられ、薬用タバコにマレインの葉を加えてぜんそくや結核の患者に吸引させていました。

 葉には防腐、殺菌の作用があるので、保存のために果物などを包むのにも利用されました。

マレインのお茶はクセのない味で、やわらかな甘味があとに残ります。のどの炎症を抑え、痰をとり除く効果があるので、のどがかれているときや痛みがあるときに効果的。愛煙家におすすめしたいハーブティーです。

 痙攣をしずめる作用もあるので、はげしく咳き込むような症状もやわらげてくれます。濃いめにいれてうがい薬にするのも効果的です。消化器系の不調にも働き、腹痛や下痢の症状を抑えます。

マレインティー

2015年8月12日水曜日

マテ

○マテ(Mate)

 南アメリカで愛飲されているマテ茶は、アルゼンチンでは最もポピュラーな飲み物として知られています。非常に栄養価が高く、かつては壊血病の民間療法に用いられていたほどです。

 マテ茶には2種類あり、グリーンマテ茶は煎茶に近いマイルドな風味で、ローストした葉で入れるブラックマテ茶はほうじ茶に近い風味です。

 ビタミン、鉄分、カルシウムが豊富で強壮効果があり、美肌効果も期待できます。「飲むサラダ」ともいわれるのは、食物繊維が豊富なことから。食欲を抑制する効果があって脂肪の代謝を促進するコリンを含むので、ダイエットにもおすすめです。

 南アメリカでは、ヒョウタンを乾燥させて作ったシマロンという容器にマテ茶を入れ、先端に茶こしのついた金属製のパイプを差し込んで飲んだりします。

マテティー

2015年8月11日火曜日

セルピルム

○セルピルム(Seryllium)

 セルピルムはタイムの仲間で、ワイルドタイム、クリーピングタイムとも呼ばれます。日本に自生するイブキジャコウソウの近縁種で、和名はヨウシュイブキジャコウソウです。地面をはうように横に広がるので、20cm間隔ぐらいで苗を植えると、成長して、じゅうたんのようになります。初夏にピンク色や淡紫色の花が咲きます。

 タイムと同様に、呼吸器系や消化器系に、働きかけるハーブです。セルピルム系のお茶は、せきや痰でのどに不快感があるときや、おなかが張っているときに効果があります。鎮静作用もあるので、就寝前のお茶にもおすすめです。

 さわやかでスパイシーな風味ですが、タイムのお茶とくらべると刺激が少なくて飲みやすいハーブティーです。アレルギーや花粉症の症状をやわらげる効果もあります。

セルピルムティー

2015年8月4日火曜日

サマーセボリー

○サマーセボリー(Summer savory)

 サマーセボリーは、新しい畳のように強い芳香と、ミントに似た刺激的なテイストが特徴です。強い香りを生かして、ドレッシングやソース、ビネガーなどの香りづけに用いられるほか、プロヴァンス料理のミックススパイスに含まれています。

 フランス、ドイツ、スイスなどでは「豆のハーブ」と呼ばれ、サラダ用にゆでるときから煮込み料理まで、あらゆる豆料理の名脇役です。

 ピリリと刺激的な香味のサマーセボリーのお茶は、消化を促進し、腸内ガスを減らす効果があります。あと味がさわやかなので、食後のお茶におすすめです。妊娠中の飲みすぎは避けてください。

 近縁種に野生的な強い香りが特徴のウインターセボリーがあり、内臓料理やチーズ類に利用されています。

サマーセボリーティー